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『あさイチ』で取り上げていた吉沢亮出演作『ロストデイズ』を見てみた

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この間、『あさイチ』の「プレミアムトーク」に出てきた吉沢亮が「彼女がいるそばでほかの女の子にちょっかい出してる気持ちがわからなかった」と共感できなかった役として『ロストデイズ』のナツを挙げていた。

『あさイチ』ではそのときのシーンもちらっと映してくれたけど、どんな役だったかは具体的にはわからず……。

放送当時スルーしていたこともあったし、作品に興味も湧いたので、見てみた。

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テニスサークルの中でも仲が良い、篠(瀬戸康史)、美希(石橋杏奈)、梨花(トリンドル玲奈)、ナツ(吉沢亮)、茉奈(小島藤子)、そして後輩の五月(三吉彩花)が篠たちの卒業旅行を兼ねて、スキー旅行へ。

宿泊先は、金持ちの美希の別荘。そこを尋ねると、誰もいないはずなのに、美希の兄・亘(桐山漣)がすでに訪れていて。

そこから、仲良したちの秘密が誰かの仕業で暴露されはじめるなど、不可解なことが起こり始める……というストーリー。

伏線だと思われていたものはあまり回収されていない印象だし、結末もちょっと後味悪いので、ドラマ全体を評価してしまうと「うーん」と思わざるを得ないところはあるんだけど、途中のドキドキハラハラ感と登場人物それぞれ抱えている秘密や不満が爆発するところは結構見応えあった。

事の発端は、美希と付き合っているはずのナツが、梨花とキスをしてしまって、それを五月に目撃されていたこと。

そこから、密かに美希のことを想っていた篠のもとに、ナツと梨花が話しているところを盗聴した音声データが届いたり、ナツと梨花が抱き合っている写真が届いたり……。

それでナツの浮気に切れた篠が彼を殴るんだけど、その乱闘騒ぎがほかのメンバーにバレて。

それでも、美希はナツのことを疑いもしないし、その前にナツからもらったブレスレットを誰かに壊されているのに、ほかの仲間を疑いもしない。

そのおめでたい性格に、ずっと嫌気がさしている幼なじみの茉奈。

梨花も梨花で、ナツとキスしたくせに、篠が好きとか言ってるし、キャバクラで働いていることをずーっと仲間には黙ってる。

後輩の五月は先輩たちのことを慕ってるふりして、それぞれの秘密を握って、みんなを引っ掻き回す。

そして、美希の兄・亘は一見優しいふりをしているけれど、自室には鍵をかけるし、みんなの会話を盗み聞き(盗聴も含む)してるし……。

そんな感じで、秘密や意地悪な一面を持っていた仲間たちの黒い一面が徐々に明らかにされるにつれ、仲良しグループに不協和音が生じはじめるわけ。

仲良かった人たちが見事に崩壊していく様は物悲しい一方、「この先どうなっちゃうんだろう?」「あの人の秘密は?」なんて具合に、ついつい引き込まれちゃったのよね。

個人的には6話で、茉奈が仲間全員にブチ切れるシーンが爽快感あっておもしろかった。

ただ、さっきも言った通り、ドラマ全体では辻褄が合わないところも結構合って、吉沢亮がナツに共感できないというのも割と納得。

ナツはお調子者で、軽めな性格。だから気が多くて、彼女とは3ヶ月も続かないって設定なんだけど、その割には梨花に浮気心で近寄っているというよりはもっと思い入れが強い感じがしたし、ナツってどういう性格なのか迷うところは多いなと感じた。

この作品では、グループのムードメーカー的な明るい存在というキャラクターを演じていたけれど、私としては、どこか影がある役を演じている吉沢亮のほうが好きだな……としみじみ思わせてくれたドラマだったかな。

(ただ、軽めで言うなら、映画『アオハライド』の亜耶役は好きだったけど)