映画

『今日から俺は!!』をみたら『明烏』もみてほしい

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今日から俺は!!』最終回で城田優が出ているのを見て、

「キャラが地居に似てるなぁ」と思って『SPEC』を思い出したけど、

「なんで福田雄一監督作で城田優?」と思ったら出てました、『明烏』に。

ストーリーはこんな感じ。

ある日、ナオキが借金返済できるほどの大金を手に入れ、浮かれて自分の店で酒盛り。そして目覚めたらその金がなくなってしまう。

ホストクラブのほかの従業員に聞いても知らぬ存ぜぬ。しかし借金返済の期限は迫り……。

そんな中、ホストクラブの料金が支払えなかったことで店から出られなくなった謎の田舎娘・明子(吉岡里帆)や借金取りだけど、バカ単純な山崎(新井浩文)、父親の吾郎(佐藤二朗)など個性的なメンツも登場し、振り回されるナオキ。

挙句、期限に間に合わないから明子と一緒に自殺しようとする。そんなナオキの結末は……。

「明烏」という落語の演目と同じタイトルだが、話のベースは「品川心中」と「芝浜」。

古典をベースにしているところがユニークな映画。途中くだらないギャグパートで主人公も観客も振り回されるが、ちゃんと古典をミックスして筋道が立てられていて、最後は意外な展開で丸くおさまる物語。

『今日から俺は!!』もどうでもいいギャグパート(きっとここアドリブだろうなと思われる)で一度、登場人物や視聴者を振り回すけれど、筋道はちゃんとあって、意外な展開(大体三橋が卑怯な仕掛けを仕込んで敵を陥れる)でオチをつける物語。

(原作読んでないので違ってたらすいません。ドラマではそうだったはず)

そう考えると、笑いで登場人物や受け手を惑わせるが、それで話の筋が見えなくなるのではなく、それとは別にちゃんとストーリーの骨格はしっかりしているのが福田監督流なのかと感じた。

思えば『銀魂』もそうだった。

ギャグを盛り込みにくいジャンルの作品撮ったらどうなるんだろう……。

あっ、でもラブストーリーも成立してたか。

 

残るは、ホラー?