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【レポート】「大テレビドラマ博覧会」に行ってきました

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enpaku 早稲田大学演劇博物館 | テレビの見る夢 − 大テレビドラマ博覧会

が8/6までだったので行ってきました。

ちなみに入り口はこんな感じ。

 

展示は写真NGでした。

同時開催していた「山田太一展」を先に見て、『岸辺のアルバム』とか『思い出づくり』とか『ふぞろいの林檎たち』など好きなドラマがピックアップされていたのですでにここでテンションが!

その後、「大テレビドラマ博覧会」のほうに行ったのですが、草創期からはじまり、黄金期、トレンディ期、カオス期(これは勝手に私が呼んでるだけです。テレビドラマが成熟してさまざまな内容のものが出てきたというイメージから)、ポスト震災期という流れで、それぞれを代表するドラマ、演出家、脚本家をピックアップ&それにちなんだ台本や映像の展示をしていました。

個人的には昨今注目の脚本家で坂元裕二、宮藤官九郎を挙げておいて、古沢良太を名前を挙げて取り上げないのが気になりましたが(展示者の好みなのかな……?)概ね満足。

「山田太一展」を見ていただけに、山田太一の娘さんの名前(『最後から二番目の恋』の演出も手がけた宮本理江子さん)を『アフリカの夜』のスタッフ表記に見つけたときは「展示内共演だ!」と勝手に興奮しました(バカですいません)。

一番考えさせられたのが、ポスト震災ドラマ期のところ。2011年から今に続く流れですが、直接震災を描かないにしても、あそこでの価値観の変化をドラマがはらんでいることを説明していて、確かにそれまでのドラマと比べると納得だし、話の中に、日常における生命の危機感とそれを乗り越えるための何かが描かれるようになってきている、その流れを実感。

最後にホームドラマの展示も。「日本のドラマを代表する……」というような説明がありましたが、もう『渡る世間—』以外、現代でホームドラマって見てないと思うのですが、また作られるといいな、と思いつつ、日常を描くドラマって今の時代難しいんじゃないかなという考えも浮かんできて……。

とにかく、テレビドラマの歴史をこうやって見ていくと、ドラマってその時代時代を反映しているものだなと改めて。ただ、(もっと深く分析すればそんなこともないとは思うのですが)展示を見る限りその時代の反映ではあっても、予言や今の課題を解決する将来に向けての提案的な要素がちょっと薄く感じたのが個人的に残念。

でも過去のドラマをもっと掘り起こしてほしいので、また別の切り口などでテレビドラマ博覧会、やってほしいです。