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【ドラマ『NIGHT HEAD』1話あらすじ・レビュー】なぜ霧原直人・直也が人前で超能力を使ったのか?

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1992年10月8日〜1993年3月18日の木曜24:40よりフジテレビで放送していたドラマ『NIGHT HEAD(ナイトヘッド)』。
超能力を持っているせいでトラブルに巻き込まれる兄弟を豊川悦司、武田真治が演じたSFサスペンス。
この作品の1話(REAL PSI-念力-)のあらすじ・レビューを書いた記事です。

あらすじ

超能力を持っているせいで、世俗とは隔離された施設で15年を過ごした霧原直人(豊川悦司)と霧原直也(武田真治)の兄弟。

彼らはそこから脱出することができ、なんとか普通の社会の中に溶け込み生きていこうとしていた。

あてはないものの、車を飛ばし、2人で生きられるところを探していた直人。
窓から見える夜の街の景色に高揚した弟の直也は、人がいるところに行ってみたいと思い立ち、レストランへ立ち寄ろうと兄を誘う。
自分たちの能力のせいで面倒なことにならないか不安に思いながらも、渋々、弟の言う通り近くのレストランへ行くことにする。

そこには店の常連と思われる男女のグループが騒いでいた。
多少の居心地の悪さを感じながら、席につき注文をする2人。
その矢先、店内のテレビで放送されていたのは超能力特集。そこには胡散臭い超能力者・ミラクルミック(綾田俊樹)が映っていた。
それを見て、グループの一人の男が悪態をつきだす。

超能力を信じないどころか、超能力を持っていると言う人たちを嘘つき呼ばわりする男。
その話を聞いて、直人は怒りに震える。直也は止めるが、怒りが爆発してサイコキネシス(念力)の力で、コップを破壊してしまう。

気まずくなり帰ろうとすると、さっきの男が絡んでくる。
それだけでなく仲間も直人たちに突っかかってきたので、やむなく超能力があることを打ち明ける。
しかし、まったく信じてもらえないどころか、さらに向かってくる。

そして直也が触れた相手の心を読むことができるリーディングの能力を持っているというと、能力を疑った男の彼女が直也に近づく。
触れられた途端、彼の中に入ってきたのは、女が彼氏ではなくそこにいる仲間の男たちやレストランのマスターにも手を出している映像だった。

直也がそのことを打ち明けると青ざめる女と男たち。
殺気立った空気を感じた直人はサイコキネシスの力で彼らの攻撃を封じ込める。

それを見て、別の客の広瀬麗子(深浦加奈子)と連れの男が逃げるようにして店を出ていく。
そのとき一瞬、麗子に触れてしまった直也。
すると彼女と男が女性を殺そうとしているシーンが見えてしまう。
それにショックを受けた直也はすぐに直人にそのことを打ち明けるが……。

レビュー

超能力=マイノリティだとほとんどの人に理解されないということを表現しているように見える1話。
実際、超能力を披露してしまった霧原兄弟は、まわりからバケモノを見るような目で見られる。
結局、施設から逃げても苦痛な日々しかないのかと思ってしまう場面。
初回とはいえ、彼らに希望ある未来が訪れてほしいと願ってしまうストーリーだった。

そんなメインの話以外にこれから解き明かされそうな謎の要素も。

まず、霧原兄弟に何の関連性もなさそうにみえる双海翔子(山口リエ)の存在。
学校の図書館で謎の文字を書き続けていたけれど、これがのちのちどんな意味を示すのか。

そして、霧原兄弟が逃げた施設の関係者らしい御厨とは?
レストランで嫌な思いをした直也でも戻りたくないというほど彼ら兄弟にストレスを与えているその人物はどんな奴なのか。

ところで今回、直人たちがレストランに入ってきたときのドアが気になって。

彼らが席へ移動するときまで開けっ放しになっていたのに、席につきそうになった瞬間、誰も触れていないのにそのドアが閉まった。
ということは、レストランの連中に超能力だとバレる前に自分の能力を使っていたということ?
まだ能力のない人たちがいる場には慣れていないのに、うっかり普段のくせ(施設では念力でドアを閉めていたとか)が出てしまったということを意味しているシーンなのかも。

だとしたら、かなり細かいところまでこだわって作っている作品だと感じた。

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作品概要

タイトル:『NIGHT HEAD』
放送日:1992年10月8日〜1993年3月18日
放送時間:24:40〜25:10
放送局:フジテレビ
出演:豊川悦司、武田真治、山口リエ、深浦加奈子
原作・脚本・監督:飯田譲治
動画配信:FODで見るAmazon Prime Videnで見る

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