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【ドラマ『スナック キズツキ』1話あらすじ・レビュー】人の都合ばかり優先して疲れた心を癒やすには?

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2021年10月8日〜12月24日の金曜24:12よりテレビ東京で放送していたドラマ『スナック キズツキ』。
益田ミリの漫画が原作。主人公であるお酒を置いていないスナックのママを原田知世が演じた癒し系ドラマ。
この作品の1話(中田さん)のあらすじ・レビューを書いた記事です。

あらすじ

通販のコールセンターでお客様対応の仕事をしている中田さん(成海璃子)。

今日は商品である家具の不備で問い合わせを受け付け、返品・交換の手続きをしようとする。すると、相手は以前対応したことのある人だった。

長くなりそうな予感がした途端、相手は「組み立てたのに返品?」と不機嫌に。
しかもそんな時に限って、交換したい家具の在庫が切れている。

交換する新品の家具はいつ送れるかわからないと伝えると、上司に代われと言われてしまう。
そんな上司からも「なんとかそっちで対応して」と言われてしまったので、上司は席を外してると伝えるとガチャ切りされてしまった。

その日の夜。2年付き合っている彼氏・潤(小関裕太)と会うことになっていた。
ただ仕事が立て込んでいたようで、待ち合わせ場所の居酒屋に遅れて来た彼。

料理は彼が来てから頼もうとお腹を空かせて待っていたのに、「夕方に食べちゃったからあんまりお腹が空いてない」と言う。
中田さんは少しカチンときたものの、彼の好きなイカ刺しやだし巻き卵を勧めてしまう。
そしていざ注文のときに潤がイカ刺しとだし巻き卵のほかにも頼みたそうな素ぶりをしていたので、かた焼きそばとか少し重めの食べ物頼まないかな……と念じていたが、追加で頼んだのはもろきゅう。

翌日、潤は友人の誘いで早朝からバーベキューへ行くことになっていたので、この日はこれで解散。

仕事といい、彼といい、なんか疲れてしまった中田さん。
ぼんやり歩いていたときに、なんとなく惹かれて「スナック キズツキ」に入る。

そこは、ママのトウコ(原田知世)が切り盛りするお酒を出さない不思議なスナック。

レトロ喫茶のような店内、トウコの出すソイラテとキーマカレーにすっかり魅せられ、ほっこりした中田さん。
なごんでいた矢先に、トウコから自分が思い浮かんだことを歌う即興のカラオケに誘われて……。

レビュー

一つひとつは我慢できるけど、それが積もりに積もると怒りが爆発しそうになったり、どっと疲れてしまう出来事。
誰にでもこういう経験はあるはず。

その愚痴をキズツキのママが最初から白々しく聞き出すわけではない。
お客さんが飲みたい飲み物と、おすすめの料理を出して癒していく。

と思いきや、なぜか音楽。
なぜか即興。

そういう感じで、キズツキはかなり変化球でお客さんが愚痴を吐き出せるシステム。
だから傷ついた人だけがたどり着けるスナックなのかも。

そんな奇天烈な場所で笑っちゃうんだけど。
でも中田さんがその日に感じた不満を歌っているのを聴いていたら、私が体験したことではないのに、彼女と同じようにイラッとしたことが浄化されていく気分になるのが不思議。

クスッとしたのが、歌詞の中で、なんでアドバイスしたもの以外で彼が注文したものがよりにもよってもろきゅうなんだと、普段あまり声高に怒らない中田さんが怒っていたこと。
そして彼は自分のことばかり話してきて、私のことは聞いてくれないと不満が爆発。そんな彼を「『徹子の部屋』のゲストのつもりなの?」と表現していたところなんて最高。

しかし、中田さん見ていて改めてわかるけど、つい相手の都合を優先してばかりいると、モヤモヤってたまるのだな。
トウコさん提案の即興カラオケがいいかどうかわからないけど(笑)、このシーンを見てるだけでこっちもスッキリしてくる。
自分も中田さんみたいなストレスがたまったときに、もう一度、今回のストーリーを見返してみよう。

作品概要

タイトル:『スナック キズツキ』
放送日:2021年10月8日〜12月24日
放送時間:24:12〜24:52
放送局:テレビ東京
出演:原田知世、浜野謙太、成海璃子、平岩紙、塚地武雅、小関裕太、徳永えり、西田尚美、堀内敬子、八嶋智人
原作:益田ミリ
監督:筧昌也、湯浅弘章
脚本:佐藤久美子、今西祐子
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kizutsuki/

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