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【ドラマ『滅相も無い』あらすじ・レビュー】司法浪人だった渡邊(50代)にとって「穴」に入ることは逃げ道?

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2024年4月16日からTBSで火曜25:28(MBSは火曜24:59)に放送中のドラマ『滅相も無い』。堤真一、中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝が出演。ナレーションを津田健次郎が務めるSFヒューマンドラマ。
この作品の5話のあらすじ・レビューを書いた記事です。

『滅相も無い』5話あらすじ

突如現れた巨大な穴。
ここに入る前に、入る理由を語るルールを小澤(堤真一)から課せられた彼の信者8人。
5番目に語ったのは渡邊(古舘寛治)だった。

大学卒業後、司法試験を受けるため受験せず、母や姉の仕送りに頼って生きていた。
54歳になり、姉からこれで仕送りを最後にしてほしいと宣言され、その後、試験に挑戦するも不合格。司法試験を突破する夢は諦めざるを得なくなった。

そして姉の紹介で映画館でバイトをすることになったが、隠れて店のアイスを食べたことがバレ、クビに。
他にもバイトをするが長く続かず。

人生の逆転を狙って、海外で活躍するインフルエンサーに会いに行こうとタイへ行くことを思いつく。
しかし出発の日に限って寝坊してしまい、乗る予定の飛行機に間に合わず。
急遽当日乗れるアジア到着のチケットを取り、ドバイへ着く。

とはいえ、SNSで見たスポットに行ってもインフルエンサーに会えるわけもなく。
ただ街をふらついていたら客引きのリナという女性と知り合う。

ホテルに誘い込まれるも、タイに行くつもりでバーツに換金していたせいで、ディルハムで払ってもらえるまで待ってるといい居座られてしまう。

その間、お互いに身の上話をしていた。
すると彼女は当初ハーフと言っていたが、実は男性相手に出稼ぎをしにきた日本人とのこと。
すっかり気を許した渡邊は、自分の思い通りにならない人生について彼女へ愚痴をこぼしてしまうが……。

レビュー

おそらく渡邊が穴に入る理由は思い通りにならない人生だったこと、これ以上あがいても人並みの生活さえできないと自分の人生を諦めてしまったから。

しかし、穴へ入る前にしばらく連絡を絶っていた姉へ連絡をすると、就職することになった渡邊。

え? ってことは結局穴に入らなかったのか?
2話の菅谷以来の展開でビックリ。小澤の信者とはいえ、穴に入らないという選択肢はあるんだね。

ちなみに、これまで穴に入る前に自分の話を語った人の内容から察するに、人生をより良いものにするために穴に入るというよりは、人生の負の要素がなくなればいいと考えている人のほうが多い印象。
だからみんなに話したときよりも状況が改善されれば、結局穴には入らないってことになるのかも。

すると3話のレビューで指摘した通り、「穴はあの世」と考えると結構しっくりくるんだけど。

それにしても渡邊を見ていて思い出したのは、彼を演じた古舘寛治さんが出ていた『コタキ兄弟と四苦八苦』だった。
プライドは高いけれど、進化・進歩するような行動が薄い人物。
今回の渡邊もそうだし、コキタ兄弟の一路もそうだし、案外人生どうにかなる。
何か行き詰まったときに思い出したいキャラクターだなと思った。

作品概要

タイトル:『滅相も無い』
放送日:2024年4月16日〜
放送時間:24:59〜(MBS)、25:28〜(TBS)
放送局:MBS、TBS
キャスト:中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝、堤真一
監督・脚本:加藤拓也
主題歌:クリープハイプ「喉仏
動画配信:Netflixで見る
公式サイト:https://www.mbs.jp/messoumonai/

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