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【ドラマ『ノンレムの窓 2024春』あらすじ・レビュー】PTAあるあるはホラー?

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バカリズムがメインで脚本を担当する『ノンレムの窓』シリーズ。遠藤憲一と本郷奏多が出演した『有終の美』、松雪泰子が主演の『PTA』の2本立てで、2024年3月31日に放送された『ノンレムの窓 2024春』のあらすじとレビューを書いた記事です。

コントみたいな肩透かし感が小気味よい第1話『有終の美』

定年が迫った刑事・塩原(遠藤憲一)は、10年追い続けた殺人事件の犯人が黒田清秀(本郷奏多)だと確信。最後の手柄として、彼を逮捕しようと署を出た瞬間、なぜか黒田が出頭しようとする姿を目撃。声を掛け、なんとか自分の手で逮捕しようと、黒田を説得するが……。

張り切っていた刑事の肩透かしに次ぐ肩透かし。
まず、出頭を説得して止めるという設定もおかしい。こんなコントみたいな展開のあと、どうなっちゃうんだろう……。と思ったけれど、それを上回る、塩原のプライドを崩される出来事が相次ぐところに笑ってしまう。
「取り調べでカツ丼、出ないんだよ」を出頭させない説得材料にしているところ、それにまんまと黒田もつられてるところが個人的にツボだった。

共感からホラーに変わっていく第2話『PTA』

なぜか最低1回はPTAの役員をやらなければならない小学校に子供を通わせている関本朝子(松雪泰子)。
嫌がるもののまんまとやらされる羽目になり、翌年の引き継ぎ相手として、今まで一度も役員をやったことがない三井由奈(若月佑美)に声をかけるも逃げられてしまう。そのせいで2年連続でPTAをやることになり、本部役員に昇格してしまう。その矢先、朝子は夫の転勤で学校を離れることになった。そのため、自分の代わりの役員を決めることに。そこで、なんとか由奈に役員をやらせようと画策するが……。

由奈がのらりくらりとPTAをやらないようにかわすんだけど、やらない理由が胡散臭くて。朝子が苛立つのに共感できた。
でも、そこからがまさかの展開で、そこから朝子が感じてしまった罪悪感にも共感。
「わかる、わかる〜」と思っていたのに、オチが結構強烈で……。
ある意味ホラー。
朝子の罪悪感が払拭されるようなラストだったはずなのに。洗脳のようなおぞましさもあるし、そしてその手が主人公にも忍び寄っているような背筋の凍るような怖さがジワジワあとから襲ってくるドラマ体験だった。

作品概要

タイトル:『ノンレムの窓 2024春』
放送日:2024年3月31日
放送時間:22:30〜23:25
放送局:日本テレビ
出演:遠藤憲一、本郷奏多、柳俊太郎、護あさな、松雪泰子、若月佑美、朝夏まなと、鹿賀丈史
脚本:バカリズム、倉光泰子
動画配信:Huluで見る
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公式サイト:https://www.ntv.co.jp/nonrem/

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