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夢か現か境目がわからなくなるのが怖い……? 映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』

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時間ループ系のストーリーとなると、必ずと言っていいくらい例示されていた気がして、ずっと気になっていた映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』。

『うる星やつら』のキャラクター設定自体があまりわかっていないので、そのキャラクター同士のノリを掴むのは少し時間がかかったのだけど、「終わらない文化祭前日」自体の描写はおもしろい反面、案外、怖かった。

誰も文化祭前日がずっと続いているとは思わず、あることがきっかけで温泉先生が気づいてしまう。

生徒は文化祭に向けてずっと泊まり込みで作業をしていたわけだけど、時間のループが途切れることを期待して、温泉先生がみんなを学校から追い出すものの……。

なぜループしていたか、そのからくりがわかると、「あぁ、な〜んだ」という気もするのだけど、結局どれもこれも、現実なのかそれとも夢なのか、その境目がわかりにくく描かれているのが、この作品のおもしろいところでもあり、ゾッとするところ。

個人的に怖いと思ったのが、みんながループに気づいておらず学校を追い出されたときに、メガネとパーマが乗った電車は環状線じゃなかったはずなのに、環状線になっていたり、さくら先生がタクシーに乗り、すぐそばにある友引高校を目指すも、到着までものすごく時間がかかったり、終太郎がしのぶを送ろうと迎えの車で街を巡っていると、あったはずの橋が外されていたり。

しかも、それがすべて夜の出来事だから余計、不気味。

このあたりの表現は、『世にも奇妙な物語』っぽいから、この経験を経ている私たちにとっては、よくあるゾクッとする不可思議なループ話なわけだけど、放映された当時(1984年)としてはかなり斬新だったのでは?

ウィキペディアでも後続の作品に影響を与えていると書かれた項目があるくらいだし。

ちなみに、この項目には、私が好きな『ケイゾク』の映画のサブタイトル「Beautiful Dreamer」も、この映画『うる星やつら』からの引用と書かれている。
引用するくらいだから、どこかオマージュしている内容があったかな……と思い出してみたけれど、夢か現かわかりにくい表現だったところくらいかな……?

もしかしたら、ここはもっと深堀りできるところかも。
その詳細は追って!