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池松壮亮の金田一耕助もなかなか。シリーズ「横溝正史短編集Ⅱ」

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金田一耕助と言えば、数々の俳優が演じてきた。

石坂浩二、古谷一行、渥美清に豊川悦司、稲垣吾郎などなど。

で、NHKのBSプレミアムで放送されていた「シリーズ『横溝正史短編集Ⅱ』」で金田一耕助を演じるのは池松壮亮。

3週連続!池松壮亮×金田一耕助×気鋭クリエーター シリーズ横溝正史短編集Ⅱ 金田一耕助 踊る!

2016年に放送された「横溝正史短編集」の続編となる作品。

実は、2016年のものをうっかり見逃してまして……。
今回が、池松版の金田一耕助を見るのが初。

ちなみにコンセプトが
「ほぼ原作に忠実に映像化」
とあるから、
「これは、私が大好きな『シリーズ・江戸川乱歩短編集』みたいじゃないか!」
と思ったら、スタッフの方がほぼ同じでした。
「それは絶対に見なくちゃ」
というわけで見たのです。

で、3週連続となる初回は「貸しボート十三号」。

ボートの中で見つかった2人の男女の惨殺死体。
女は40代、男は20代。
そして、心中といいう感じもしなく、不審な点が多い。
そこで、2人を知る関係者に聞き込みしつつ、金田一が真犯人を探し当てるというストーリー。

死体の状態がかなりひどいのだけど、それをどう表現するのかな……と思ったら、映像でチラ見せと紙人形での表現で、グロテスクなのが苦手な私にも安心の仕様でした。

ほかは、金田一が紙パックジュース(ピクニック的なあれ)を愛飲しているところがおもしろかったかな。

捜査中も聞き込み中もジュースを手放さず。
通常の金田一耕助の表現だと、考え事をしてひらめくともじゃもじゃにするくらい頭をかくけれど、その代わりにジュースでひらめき待ちしているようにも感じた。

ただ、今回のストーリーは、恋愛のもつれというか、恋していたゆえに起こってしまった事故というか、そういう殺人した側のごちゃごじゃした心情をメインに表現していた印象。
だから、ちょっとだけ推理の魅力が薄い感じがしたのよね。

演出も、私が大好きな「シリーズ・江戸川乱歩短編集」よりも風変わりなところは抑え気味だったので、視覚でみて奇想天外なことが起こる楽しさは少なめだったかな……。

ただ、あと2週あるので、引き続きチェックしたい次第です!

※本ページの情報は2020年1月時点のものです。