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つのだ☆ひろとミッツ・マングローブが夫婦役!?『シリーズ・江戸川乱歩短編集Ⅱ』「黒手組」

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2016年にBSで放送された『シリーズ・江戸川乱歩短編集Ⅱ』の「黒手組」が地上波で再放送。BSのときは見逃していたので、ようやく見られた。

シリーズ・江戸川乱歩短編集 – NHK

なんで、期待していたかというと、このシリーズの演出が大好きで。

今回は、娘がさらわれたという事件のあらましを回想を織り交ぜながら、娘の父が語っている最中に、回想のシーンでは、そこにいるはずがない明智小五郎(満島ひかり)が登場し、話を聞いている……という現実と回想がごちゃまぜになる演出がよかった。

そして終盤。今回の事件の推理を明智に依頼した明智の友人(田中圭)が、事件のオチを明智に問うシーンは、そもそも喫茶店で語っている設定だったはずなのに、舞台に設置された「喫茶店」というシーンにいつの間にか変わっていたところもおもしろかった。
だから、客席にいた明智が舞台の喫茶店セットの中で、突然、事件の真相を資料を織り交ぜながら語り始めるし、明智の友人・田中圭は客席から彼の語りを眺めているし……。
そんなカオスな映像もとてもツボに刺さる。

極め付きだなと感じた演出は、さらわれた娘の父役をつのだ☆ひろが、そして、娘の母役をミッツ・マングローブが演じていたところ。

「濃いメンツ!」

と最初は思ったのだけど、この世界観にすごくマッチしていて!

まず、つのだ☆ひろさんの声に癒やされるし、セリフ回しがとってもうまい。

ミッツさんは、娘を過剰に心配する大正マダム……という雰囲気にピタッとはまっていたし。

ちなみに事件の発端は、ある2人の色恋系の思惑が交差したため。

その真相を聞いて、2019年の年末にNHK地上波で再放送されたのが、ちょうど12/25だったものだから、ロマンティックなムードを物語からちょっと感じてしまった。

なお、このシリーズってよく調べてみたら、最新作は2018年の年末で終わってるのよね。

シリーズ・江戸川乱歩短編集

大好きなシリーズなので、どうか、2020年こそは新作が見られますように。