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満(生田斗真)就職するってよ!?『俺の話は長い』最終回

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『俺の話は長い』最終話。

前々から

「自分に合った仕事を見つけたらすぐにでも仕事をする」

なんて豪語していた主人公の満(生田斗真)。

結局、そう言いながら仕事をする気なんかなくて、ニートを続けるための言い訳だと思っていた。
だから、「主人公が何も変わらないドラマもありかなー」、「ニートのまま居続けるという“新しい働き方”を提示するドラマって考えるのもいいかなー」なんて思っていたけれど、最終回はやっぱり違った。

これまで、姪の春海(清原果耶)も姉の再婚相手の光司(安田顕)も満のおかげで、変わっていった。

満は誰かに影響を受けることなく与えるだけの存在だと思っていたのだけど、口減らずな性格が功を奏した。

その兆候が見えたのは、第9話でラジオパーソナリティーになりたいから高校に行かないと春海が言い出したとき。
そんな彼女を高校に行くよう説得していくうちに、自分のおしゃべりで誰かにアドバイスするのが向いていると薄々気づいてしまった(春海にもそんなようなことを言われている)。

そんなときに、光司が自身が再就職に失敗した議員秘書に満が向いていると満の姉・綾子(小池栄子)と母・房江(原田美枝子)に相談。その仕事を口利きしてくれた房江の吹き矢仲間・檀野(長谷川初範)に満を紹介しようとする。

「人から言われた仕事なんて引き受けるのは嫌だ」

と言いながら、自分の屁理屈が活用できる仕事なので、心がグラグラ揺れまくる満。

結局、姉一家が家のリフォームが終了し、実家から去っていったあと、その提案を満らしいやり方で受け入れるんだけど。

ちゃんと職に就くまで……はさすがに描いていなかったけれど、面接を受ける日、家族とご近所さんなどからエールを贈られて、満がちょっとべそをかいているシーンがあるんだよね。

ずーっと素直じゃなかったけど、結局、満は誰かに背中を押してほしかったのかなと感じた瞬間。

満のキャラクターを考えて、就職の面接してほしくなかったなーと思う反面、「何もしたくないように見えて、現状からどうにかして変わりたいし、何かきっかけがあればポーンと飛び出していけるのに……」という誰しも少しは持っているくすぶった欲求をうまく描いていたな、と思った。

まあ、そんな小難しいこととガタガタ言わなくても、見ていて楽しいドラマだったから続編を期待。

きっと次は、議員秘書やめてるよ、満(笑)。

『俺の話は長い』は『hulu』で見られます!

※本ページの情報は2020年1月時点のものです。最新の配信状況はhuluサイトにてご確認ください。